HBP 2年 本多隆利さんが筆頭著者となった論文”Induction of Associative Olfactory Memory by Targeted Activation of Single Olfactory Neurons in Drosophila Larvae”がScientific Reportsに掲載されました
「光と熱で神経回路を活性化、生きた昆虫の脳に人工的な記憶の形成に成功~異なる情報を連合して学習する神経回路メカニズムを解明~」
ヒューマンバイオロジー学位プログラム2年の本多隆利(Takato Honda)さんが筆頭著者の論文が、平成26年4月25日付けでネイチャー出版グループ(Nature Publishing Group)の電子ジャーナル Scientific Reports に掲載されました。本研究では、匂いを伝える神経回路と報酬刺激を伝える神経回路を、それぞれ光刺激と熱刺激によって操作可能にした遺伝子組み換えショウジョウバエを作製し、物理的な刺激(光や熱)で神経回路を直接活性化することにより、生きた個体の脳内に人工的に報酬記憶を形成させることに成功しました。独自の行動実験システムの開発により、連合学習行動を支える神経回路が、生きた個体の脳内で機能していることを実験的に示した成果になります。昆虫からヒトに至るまで、生物種を超えて保存された高次行動「学習・記憶」を制御する神経回路を単一の神経細胞レベルでアプローチできる新たな技術と
関連リンク
以下の Nature.com (Scientific Reports) のサイトより論文がご覧になれます。