ヒューマンバイオロジー学位プログラム(HBP)は、文部科学「博士課程教育リーディングプログラム」の採択プログラムとして、2011年よりスタートした、5年一貫博士課程大学院コースです。HBPでは、ヒューマンバイオロジー(ヒトの生物学)に関わる多様な領域の学問を学び、この観点から地球上で生じている様々な問題について、課題を設定し、解決する方策を見いだし、これを克服していくことができるグローバルリーダーを養成します。
私たちは、HBPを「船長養成プログラム」と考えています。優秀な船長は、強いリーダーシップをもって船員(仲間)を統率し、様々な技術を駆使し、荒波を乗り越えて、責任を持って船を正しい方向に導きます。そのために、HBPでは、多くの研究領域の世界トップレベルの多数の教授陣を擁し、生物学のみならず、医学、計算科学、物質科学などの幅広い領域の学問を学ぶことができます。
さらに、海外で学修する機会を提供し、可能な限り支援しています。有能な船長に必要とされる能力には、技術だけではありません。 完結力(A:Accomplishment)、 突破力(B:Break - through)、目利き力(C:Cognoscente)など、リーダーとして備えておくべき強い人間力が重要です。HBPでは、これらの学生が身につけてほしいABCの能力を涵養するために、適正技術教育をはじめとする様々な教育コンテンツも用意しています。
2012年より学生の受け入れをはじめ、これまでに多数の修了生を輩出していますが、HBPで幅広い研究能力に加えて強い人間力を身につけた修了生は、国内外の企業、種々の研究所、あるいはアカデミアで活躍しています。博士課程教育リーディングプログラムの最終評価でも最高評価のS評価(計画を超えた取組が行われ、優れた成果が得られていることから、本事業の目的を十分に達成できたと評価できる。)を獲得し、HBPの教育プログラムによって、学生が成長することを実感しています。
HBPは、筑波大学大学院の最初の学位プログラムとしてスタートし、また最初の給付型大学院コースでもあります。2017年度で文部科学省からの支援が終了しましたが、2018年度からは新たな体制で再始動し、引き続き、本コースの学生は、5年間経済的な援助を受けることができます。(学生支援体制)
あなたもHBPに入学して、仲間と切磋琢磨する、成長できる環境で、自分の成長を実感してください。大きな夢と高い志を持った若人の入学を歓迎します。
プログラムリーダー
入江 賢児(医学医療系・教授)