プログラム概要

プログラムの特色

ヒューマンバイオロジー「ヒト」に関する生物学

自然・社会環境と生命の歴史の中でヒトを理解する

FEATURE 01

さまざまな学問領域の垣根を越えて、ヒトを宇宙や地球の一つの生命体として捉え、地球環境と生物進化の時間軸でヒトのからだの仕組みとホメオスタシスを理解します。

本プログラムでは、①ヒトの生物学に関する概念を理解し、②DNA解析を中心とした従来のセントラルドグマでは扱えない生命素子(epi-geneticbiomolecules)の科学とその制御技術の専門力を修得し、③さらにこれらの知見を社会の現場における課題を解決するために活用するための目利き力、突破力、完結力を涵養します。

我々の目指すヒューマンバイオロジー研究

学際融合による複合新分野の創出

ヒトが人らしく生きる社会の創造を先導する人材育成

FEATURE 02

ヒトは人が産み出した科学と技術により、自身の健康を脅威に曝しています。水・大気汚染など地球環境の悪化を招いた脅威の実体の中には、人類自らの技術が生み出した環境ホルモンなどの低分子化学物質も多数あります。また、新興・再興感染症などは高速でのヒトとモノの移動がもたらしたものでもあります。

これらの地球規模の脅威を制御するためには、疾患の予防と治療を目指す医学だけでは不十分であり、生物学をはじめとする多分野の協業が必要です。ヒトを対象とした研究を行う場合、実験的手段には倫理的限界があり、生命科学分野からの成果をヒトに外挿するためには計算科学と融合することも必要です。

ヒューマンバイオロジー学位プログラムでは、生命科学、医学、計算科学、物質科学を横断した複合的方法論を駆使して、ヒトの生命の維持、適応、継承のメカニズムを理解し、これらに関する研究力、専門力を獲得した上で、ヒトが人らしく生きる社会の創造を先導できる国際的トップリーダーを養成します。

アドミッション、カリキュラム、ディプロマの革新にあたり、図に示す取り組みを実践する

世界を舞台に自発的に学ぶ地球航海型学修

実社会で活躍する博士の新基準の創成

FEATURE 03

学修にあたり、世界のフィールドを利用した適正技術教育(CLOSEUP参照)に代表される地球航海型学修、すなわち①学生の自発的な企画・提案に基づいて先進国における教育研究の最先端国際基準を体感するとともに、②開発途上国の教育研究の創出プロセスに参画する武者修行型学修を発展させ、自らの力で船出し(企画力)、羅針盤を駆使し(目利き力)、荒波を乗り越えて(突破力)目的地に達する(完結力)ことを可能にする能動的学修方法を採用し、アントレプレナーシップにも繋がる組織力や戦略的な企画に裏付けられた挑戦力を涵養するコースワークを、連携教員および産業界との協働により提供します。

適正技術教育の授業の一環として東ティモールを訪問

国際的な産・官・学の連携による充実した複数指導体制

地球規模の課題を解決して持続可能社会を実現する

FEATURE 04

社会のニーズに基づいた研究の進め方を学修するには、産・官・学が改革理念を共有しプログラムに参画することが不可欠です。

本プログラムでは15の民間企業と3つの独法研究所から教員が参加し、「ビジネスリーダーセミナー」、「起業家マインド育成」、「学内企業ラボ実習」、「海外企業におけるインターンシップ」など、アントレプレナーシップにも繋がる組織力や戦略的な企画に裏付けられた挑戦力を涵養するコースワークを実施しています。また、学際的・国際的な産官学の教員団からなる複数国複数分野の複数教員指導制の中で、研究指導と学位審査を行っています。

これらの学修および研究を通し、学生は現代社会の課題と社会構造の将来動向に関する見通しを得ることができ、「人の健康・安全・幸福」に寄与することができる目利き力、突破力、完結力を備えたグローバルリーダーを育てることを目指します。

必修科目のビジネスリーダーズセミナーでは、企業の経営者を招いて授業を行う