深水昭吉先生

5年一貫の教育プログラムだからできること

HBPでは、2ヶ月以上の期間を通して取り組む海外ラボテーションや海外インターンシップを履修科目としており、これらの科目を履修する間、長期的に研究室を空けることが多いのもプログラムの特徴です。これはHBPが5年一貫の教育プログラムだからできることだと思います。修士課程の場合、2年間のうちの数ヶ月間研究室を空けて海外に滞在することは学生にとって勇気がいることであり、別の活動に当てがうということになると、2年間の研究計画を立てづらくなります。また、博士課程の場合、他大学から移ってきた場合は特に、課程開始時のスタートダッシュが大切であり、例えば、研究成果が出始めた頃の博士課程2年の初頭に、数ヶ月間研究室を空けるとなると、帰国後すぐに中間発表や論文提出に着手しなくてはならない、このような状況になる可能性が高く、その後の就活のことを考えると、現実的ではないと思います。

HBPの場合は、5年間というスパンで時間の使い方を考え、計画を立てることができます。実際にHBPの学生を見ていると、学年が上がる度に、このスケジュール感覚が上手になっていると感じます。

先にプログラムを経験している先輩からのアドバイス

【5年一貫の教育プログラム】

博士号学位の取得を目指す学生にとって、博士課程前期の修了要件である修士論文の作成に係る負担が過度であるとの指摘がある。修士論文が研究者としての訓練を積む上で大きな役割を果たしてきたことに留意しつつ、一貫教育のメリットを最大化するプログラムを設計する必要があった。

HBPでは、1年次2年次には座学を中心としたディシプリン型対応の科目と基礎的な実践型科目、2年の後半からは、研究活動とともに分野横断的なカリキュラムと長期的な取り組みを要する実践型科目を整備することで、5年間を最大限生かした人材育成プログラムを実現。

Arvin Lapiz Valderrama

それ以上にできることは何か

私は常に学び、成長したいと考えています。新たにチャンスがあれば、こなせる限り、より多くのことに取り組みたいです。期待されている以上のことをやることが当たり前でありたいと思っています。例えば、HBPの修了要件にある、72単位を取得すること、論文を投稿することはおそらくできると思っていますが、それ以上にできることは何か、常に考えています。

HBPのおかげで、日本政府からの投資による経済的な支援や様々な学習機会を受けることができ、本当に感謝しています。投資してくれた分、お返しをしたいと思います。

HBPが提供してくれる研究環境、適正技術教育、アントレプレナーシップなどの研究以外の科目、またビジネスコンペなどの学外活動、これらすべて自分の成長の機会として楽しんで取り組んでいます。

"If I persevere for a short period, I will be able to enjoy a long time of comfort" 心にそう信じて、HBPの5年間、チャレンジをし続けたいと思います。

HBPのメンバーと受賞したビジネスコンペティション

【地球航海型学修】

HBPでは、インターンシップや短期留学プログラムなどの実践型学修を活用したジェネリックスキル養成のために推進してきた武者修行型教育を、地球規模課題を解決するために必要な能力を養成する教育プログラムに発展させる必要があった。

開発途上国や課題先進地域に足を運び、自らの見つけた課題に取り組む能動的学修方法を採用し、アントレプレナーシップにも繋がる組織力や戦略的な企画に裏付けられた挑戦力を涵養するコースワークを提供。